テリー

らもす・・・お母さんは、いまでも忘れられない仔がいるんだぁ。テリーって名前だったんだよ。
今日は、どうしてもテリーを思い出したいんだ。聞いてね。


その日、いつもなら門灯ひとつがポツリと灯る田舎町の小さな中学校。
その正面玄関には、何人かの先生と校長先生が行方不明の4人の生徒を探していた。
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その頃、行方不明になっていた4人の女子生徒たちは必死に助けを求め走っていた。
その1人の胸に抱かれていたのは、小さな生まれたての子猫だった。
テリー・・・その小さな仔の名前。彼女達が付けた名前。

遡ること3時間前。
彼女達はテリーの異変に気がついた。
いや、もしかするとこんな日がいつか来ると不安を抱えていたのかもしれない。
でも、彼女達は自分達だけで救えるものだと信じていた。
助けられるのはこの世で自分達だけしかいないと思っていた。
その彼女達の真っ直ぐな自信が、恐怖と不安に変わったのがちょうど3時間前。
テリーの嘔吐と衰弱が、彼女達を走らせた。
誰かに助けてもらおうと、必死に走る選択へと変えさせた。
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テリーの鳴き声が消えていく・・・
テリーの目が開かない・・・
テリーの尻尾が揺れない・・・
テリーの 
テリーの 
テリーの・・・
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心細くなった4人の女子生徒たちは、近所の男子生徒の家へと向かった。
そして、お医者さんを探して欲しいと泣き付いた。
その男子生徒はもう一人の男子生徒に連絡し、そのお母さんから動物のお医者さんの場所を教えてもらった。
4人の女子生徒たちと、2人の男子生徒たちは、一緒にその場所へと急いで走った。

初めて訪れる動物のお医者さん。
初めて見る診察台。

6人の不安は希望へと変わった。
「これで助かる。テリーは戻ってくる。だって、だって、お医者さんが診てくれるんだもん」

しかし、その希望は、たった5分で・・・
6人の口から、「なんで?なんでテリーは治らないの?」と、お医者さんを責める言葉へと変わっていた。お医者さんは、駄々っ子を宥めるように静かに話し始めた。
「この子猫は、まだ母猫のおっぱいを飲んでなきゃいけないくらいの赤ちゃんでね、お母さんから離してはいけなかったんだ。お母さんのおっぱいと、お母さんが傍にいないと生きていけなかったんだよ・・・」と・・・
「でもミルクもあげたよ。でも暖かくしてあげたよ。でも遊んであげたよ。でも、でも、でも・・・」
6人は母猫の代わりを充分したのに、なぜそんな事をお医者さんが言うのかわからなかった。
お医者さんは静かに、そして強くこう言った。
「このままでも死んじゃうけど、ねむったままで楽にしてあげるのがいい」

安楽死・・・
その意味が理解できなかった6人だった。
それを‘殺す‘としか思えなくて最後まで抵抗した。
しばらく6人は円陣を組み、相談する振りをした。
この間にお医者さんの気が変わってくれる事をただ願っていたのだ。諦めたくはなかった。
しかしお医者さんは、6人の心を察したのか、今度は怒った口調で
「この仔が苦しんだり、辛くてもいいのか!」 そう言った。

6人はハッとしてテリーを見た。
テリーは、此処に連れてきた時と同じ格好でそこに横たわっていた。
手や足や頭や尻尾は動いていない。ただ、弱くお腹が上下してるだけ。

・・・・・・・・
・・・・・・・・
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6人はもうこの選択しか残されていないのだと悟った。
6人はテリーを囲んでお別れをする。
頭を撫でて、背中を撫でて、喉元を撫でる。

みやぁ~

かすかに、声にならない声でテリーは鳴いた。
信じられない事だが、本当にテリーは応えてくれた。
その声を聞いた途端、それまで抑えていた全ての感情が一気に涙になって溢れてきた。

そして6人は、殺してしまうという罪悪感と、テリーの明日を奪う決断を自分達がしてしまった恐さに押し潰されそうになっていた。
その場から離れ、外で待つ。
地面に転がる石ころを踏みつけながら、みな黙っていた。
沈黙の中、テリーは小さなタオルに包まれお医者さんの手から、6人の手へと戻ってきた。

テリー、ごめんね、ごめんね、ごめんね。。。
ずっと一緒に居たかったのにね~

幼い心を持った6人は、テリーの冷たくなった体を見ることも、触る事にも恐さを感じてた。
最期まで向き合う心が欠けていた。早く、この現実から逃げ出したい気持ちだった。
淡々と、テリーのお墓を作らなきゃ・・・誰かがそう言った。

2人の男子生徒は別の男子生徒2人に連絡して8人になった生徒たちは、
右手に道路をはさんで見える学校を通り過ぎ、そのまま国道沿いにあるお寺へと向かった。
お寺の住職さんに事情を話し、「お墓を作って欲しい」とお願いすると
住職さんは本堂へと8人を招きいれてくれた。
テリーのためにお経を唱えてくれると言う。
人間のお墓しかないものだと思ってた8人は、このお寺に動物のお墓があると初めて知った。
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テリーはそこにねむる。今でもねむっている。
10日前にダンボール箱の中に置き去りにされた捨て猫。
推定たった10日間の命だった・・・

もう辺りは真っ暗になっていた。
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# by loveletterjunkone | 2008-11-16 06:54 | 動物のこと

Rainy day

らもす・・・風邪引かないでね。

朝から雨・・・
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Sepiaでも雨・・・
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鳥さんは雨でも泳ぎ・・・
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らもすは雨宿り・・・
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雨宿りに飽き・・・
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びしょ濡れな鼻・・・
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お家に帰ろ!・・・
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ただいま~・・・
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昨夜のお月さんは傘の中・・・
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やっぱり今日は
朝から雨・・・
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# by loveletterjunkone | 2008-11-14 03:21 | らもすのこと

ボール選びは大事!

らもす・・・今日は、ひゃっ!としちゃったね~まいったまいった

るんるん気分でお散歩。
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るんるん気分でボール遊び。
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ん?
どーした?

らもすの大好きなボールは、小さめボール。
鈴の入った穴あきボール。
もう5年も愛用のブルーのボール。

1センチ弱の穴あきボール
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「どーした?おいで!」

戻ってきた らもすの口からボールは離れない。

「あれ~もしかして歯に入っちゃったのぉ~」

今まで2度ほど犬歯にすっぽり収まってた事があった。
その時は自分で簡単に取ってたのだけれども・・・
今日は何だか様子が違う。

様子が違う。
何だか違う。

うっ・・・
えーーーーーーー!!!

舌の先がすっぽり入ってるではないかぁ~!!!

抜けない・・・あわあわな涎が・・・
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深刻に考えてはいなかったお母さん。
簡単に取れると思ってたのだが・・・
ちょっとの力では取れないとわかり・・・

焦る、焦る、焦ってしまった。
無理矢理引っ張ってもいいんだろうか?
このまま病院だろうか?

とにかくこの後、病院に向かう事があっても構わない。
自分でどうにかしようと頑張ってるらもすを見て、
お母さんは引っ張る事を選んだ。

ちょっと力を入れて・・・
でも気をつけながら・・・・
お母さんの左手にはじっとりと汗が・・・

スッポ~ン!!!

ぬっ、ぬっ、ぬけたぁ~~~

すぐに舌を確認したが、なーーーんにも外傷はなく、問題はないようだぁ。
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はぁーーー良かったぁ。

* その後、同じくらいの大きさの穴の開いてないボールを買いに行きました。
  しかし、、、お母さんはなぜかこんなものを買ってしまいました。
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  アホだな お母さんは・・・
  ボールはどうするよ?

*2 鈴は?ボールの中の鈴がなくなっています。いつ無くなったのかわかりませーーーん。
    グスン・・・グスン・・・もし、もしも、お腹に居るのなら出てきておくれ~~~
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# by loveletterjunkone | 2008-11-11 04:26 | らもすのこと

Ramos(らもす)時々Ramos(れいもす)


らもす・・・この名前、アルシンドがつけてくれたんだっけ。

サッカーに詳しい人も、そうじゃない人も、ラモスと言えば・・・
お母さんだって、あのラモスの顔を思い浮かべるなっ!
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間違いないんだよぉ!そのラモスさまから頂いた名前なんだよぉ。
サッカー歴、うんじゅー年の、たまーに登場するはずだった謎の人物アルシンドが名付け親。

お母さんは、いろんな名前を用意してました。
アトムくん、ウランくん、うさぎくん、のらくろくん・・・
耳がとっても大きかったあなたに似合いそうな名前のつもりだったけど、
我が家にやってきたあなたは、そのどれもが似合うとは思えないやんちゃ振りで・・・
すぐに可愛い名前じゃないな!ってわかりましたよ~
その時です。「らもす」がいいな~いいな~いいな~って遠慮がちなアルシンドの声が・・・

ん?らもすぅー?

可愛い名前希望のお母さんは(ごめんなさいラモスさま~)、
右から左へ受け流したかった名前ですが・・・
なぜか、頭の中は「ラ~モスっ!」「ラ~モスっ!」「ラ~モスっ!」って
手拍子付きで応援してる始末。

受け流せなくなっちゃいました。

そうして、あなたは「らもす」という名前になったのです
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でもね、すぐに大きな間違いだって知ったんだ~
ラモス・・・実は名字なんだよ~!!!
(あのラモスも、ラモス瑠偉って・・・瑠偉が名前かいっ!)
場所によっては名前として使ってる国もあるけど、ほとんどは名字として使うんだって。
どーりで、ラモスって言っても通じないわけだ~
綴りで教えると「あっ!レイモスね~」なんて言われるわけだ!
「いえいえ、違うのよ~」って言ってもキョトンとされるわけだ~
あまりにキョトン顔される回数が増えたので、キョトン顔しそうな人には「レイモス」と言う。
だから、二つの名前を持ってる「らもす」になっちゃったね~
まっ!今では「らもす」「らも~」「ぼんず」「ぼんちゃん」←なぜじゃ?「らんぼー」・・・と
いっぱい呼び名があるけれど、全て自分の事だとわかってくれてるよね~
お利口さんで良かったって感謝してるよ。

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それにしても、らもす・・・
そこまで、ラモス瑠偉に似なくてもいいのに~
あの「あついぜっ!」なところも、「やんちゃ」なところも、「タフ」なところも
そっくり~だぜぃ!
ほんと、あなたにはぴったりな名前・・・らもす だよ~

追記:サッカーは11人でやるチームプレイです。
    らもす・・・チームプレイだからね!
    らもすとお母さんと謎の人物アルシンドと、
    そしてあなたの周りの全てのものと・・・
    そう願ってますよ。
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# by loveletterjunkone | 2008-11-08 23:05 | らもすのこと

重い 痛い でも嬉し♪

らもす・・・今日この一瞬(とき)を力一杯駆けてる君は余力を残すということを知らない。

公園に行けば、全力で全ての匂いを嗅ぎ、全力で全てのものを排泄し
全力で全ての動きを追いかけ、全力で全ての力を使い切る。
お母さんはセーブさせようとインターバルを取るが、
「え?何で?」「まだまだ大丈夫だよ」「遊ぼうよ」と
キラキラした笑顔で催促されると・・・負けてしまうんだな~これが。
そして、お家に帰るときには・・・
「燃え尽きたぜっ!」・・・な らもす。

一緒にドライブするとき、お母さんは君を両手で抱えて後部座席に乗せます。
疲れきって余力の残ってない君が階段を上れないときは
気長に待って、それでも上れないとわかったときだけ両手で抱っこします。
重くなった君を抱っこするのは、お母さんにはとてもしんどいことなんですよ~
ちょっと前までお母さんは、重い塊をよいしょと運び、
回る器械の前でずっと同じ姿勢で物作りをしてました。
だからね、らもす・・・無理をすると、お母さんの腰は「痛い、痛い」って言うんだよ。
時々、石のように固まって、伸びなくなって、スローモーション歩きになっちゃうんだよ。
でもね、らもす・・・お母さんは君が安心しきって体を預けてくれることが嬉しいんだ。
その重さを感じる事が幸せなんだ。
お母さんの両手は、お母さんの体は、君を感じる為にあるんだから・・・
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悲しい両手を見ました。
ほんの、一瞬の出来事でした。
その人は、とっても小さくて真っ白なマルチーズ(と思われる)の赤ちゃんを連れていました。
右手にリード、左手には大きなバケツと買い物袋を重そうに持っていました。
車のドアの前でその人はワンちゃんに早く乗れ・・・そう言ってるように見えました。
次の瞬間、その人はリードを上に引っ張り上げ、ワンちゃんを車に乗せました。

ほんのちょっとの時間です。
ワンちゃんの体は宙に浮き、首吊り状態になっていたんです。
ジャンプして乗る手助けをしてるんじゃないんです。
面倒臭そうに上に引っ張り上げてるだけなんです。
地面から座席まで、首吊りのままなんです。

その人の右手で感じる重さは、とても軽いのかもしれない。
でも、その人の右手で感じる命は、決して軽いものではない。
なぜ、左手にあるバケツと買い物袋をその場に置くという時間を惜しむんだ?
なぜ、両手で抱えて乗せてあげないんだ?
その人はこれからもずっとこんな事を続けるんだろうか・・・
とても悲しい両手に見えました。


その両手、両足を・・・
その命を・・・
誰よりも尊いとわかっているのは
消え行く命たちかもしれない・・・
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# by loveletterjunkone | 2008-11-06 11:53 | 動物のこと

ちょこっと戻ってハロウィン♪

らもす・・・今年も騒がしかったね~

ピンポーーーン♪

きたきたぁー!

お前は高木ブーかっ!(右)←微妙にピンボケ
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ピンポーーーン♪

またまた、きたきたぁー!

うっ!かわいぃぃぃぃーーーキリンさんになっちゃったのかい?←もっとボケボケ
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ずーーーーっと、玄関にてお迎え待ちしてる らもすは
ずーーーーっと、そわそわ落ち着かず。

そして、お母さんも、あっちに、こっちにとバタバタし、
どへぇーーーっとお疲れ。

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僕にも、おやつ、くれなきゃ、悪魔になるぞっ!
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# by loveletterjunkone | 2008-11-04 06:25 | イベント

らもすへ

本日、2008年11月2日はらもす(コーギー♂)きみの11才の誕生日です。
この11年間、楽しい日も、悲しい日も、君は一緒に乗り越えてくれました。
そんな君は、私が初めて家族として迎えたわんこです。
らもす・・・お母さんはこの11年間の事、ちゃんと憶えてます。
らもす・・・お母さんはそしてこれからの事もずーっと憶えておきたい。
らもす・・・お母さんはずっとずっと愛していきます。だから、一緒に歩いて行こうね。
そんな想いをここに残しておいてもいいかな?
あなたの、その笑顔も、怒った顔も、すねた顔も・・・
大・大・大好きで、
形にして、宝物として、取っておきたいから・・・
だからここにあなたが居る事を、あなたの足跡を、お母さんはいっぱい自慢してもいいかな?
お母さんからのラヴレター。そんな気持ちで綴りますね。

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           らもす 生後2ヶ月と16日


エイヤッ!っと、何かを始めるにはきっかけみたいなものが欲しくなります。
ちょうど、11才の誕生日。
ぞろ目だし~(?)イレブンだし~(?)寒くなるし~(理由になってないか)
本当はどんな理由でも良かったのかもしれない。
でも、この理由が一番ベストかも?そう思う、らもすの11才誕生日。
らもすと、次に登場回数が多いであろうお母さんと、
たまーに登場するであろう謎の人物(アルシンド←ある部分が似てるだけ)でスタートします。
時々、ラヴレターの相手が、らもす以外になるかもしれないけど、妬かないでね。
さっ!はじまりはじまり~
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# by loveletterjunkone | 2008-11-02 00:00 | らもすのこと